ブログをやっている人で知らない人はいないGoogle Adsense。このブログにもそろそろ導入しようと思い、審査を依頼、2回目で無事に合格通知を受領しました。Google Adsenseの審査不合格は検索すると結構たくさんの情報が出てきますが、逆にたくさんの情報が出てきすぎて、自分が結局何すれば良いのかわからない、という人が多いのではないかと思います。今回は審査開始から合格を受け取るまでに実施した対策を紹介します。
そもそもGoogle AdSenseとは?
Google AdSenseとはGoogle社が提供するインターネット広告サービスの1つです。Webサイトの運営元が、サイトにGoogleから提供された広告のコードを挿入することで、Google側がその広告コードが挿入された場所に閲覧者に最適な広告を掲示してその広告料をサイト運営者に報酬として支払うという仕組みです。サイトの運営側のマネタイズ手法としてとてもメジャーな方法です。
Google AdSenseの登録・申請方法については、本記事では割愛させていただきます。Google AdSenseで検索して、Google AdSenseのページに記載の内容沿って進めれば、簡単に登録・申請をすることができます。
では次から早速1回目の審査から2回目の審査で合格するためにやった対策を紹介していきます。
1回目の審査時のブログ状態
私が1回目の申請を出したのは10月13日。ブログが以下の状態で申請を出しました。
項目 | 状況 |
独自ドメイン | 取得済み |
SSL化(https化) | 実施済み |
記事数 | 30 |
文字数 | 最少文字数:342 最多文字数:5281 |
カテゴリー数 | 4 |
プライバシーポリシー | 設置済み |
お問合せフォーム | 設置なし |
サイトマップ | 設置なし |
他の広告 | 設置なし |
Google Analytics | 登録済み |
Google Search Console | 登録なし |
審査結果は翌日の10月14日に来ました。
結果は…不承認。
理由は“価値の低い広告枠(コンテンツが複製されているサイト)について”でした。
いきなり価値が低い、と言われるとちょっとショックですね。しかし、しっかりと分析と対策を行えば、間違いなく承認されるところまで持っていけますのでくじけずしっかり分析と対策をして行きましょう。
“価値の低い広告枠について”への対策
Googleの判定で価値が低いと判定されたわけですが、どんな記事が価値が低いという判定を受けるのか、これをまずきちんと理解しましょう。Google AdSenseのヘルプセンターに「ウェブマスター向けの品質に関わるガイドライン」というページがあります。ここにGoogleの言う“価値が低い”かどうかを分析するためのヒントが書いてあります。
私的にざっくり要約すると、以下の4つのポイントです。
- 付加価値を提供できているか
- 重複(コピペや酷似した内容)はないか
- 独自性の高いコンテンツであるか
- 検索エンジン向けに作成された誘導ページやアフィリエイトのテンプレートのようなページはないか
この4つのポイントについて、自分が考えた対策を紹介します。
分析ポイント1:付加価値を提供できているか
対策:どのような付加価値を提供できるかがわかるタイトルにする
Webサイト、ブログの付加価値の提供とは何か?
多くの場合ユーザがGoogleの検索を経て得たい情報は、自分が知らない情報の取得です。つまり、ブログの記事が、サイトを訪れたユーザに対して、有用な情報を提供できると言うことが分かるサイトでなければなりません。
ユーザが、そしてGoogleが、まずどこを見て有用であるかどうかを判断するか。
それは記事のタイトルだと思います。検索結果に表示されたタイトルを見て、これが自分が欲しい情報に一番近い、というものをクリックするというのが、Web検索をする人の行動です。自分のブログの記事のタイトルを改めて“付加価値を提供できる記事であるかがわかるタイトルか”という視点を持って振り返ってみてみると、全くそのようなタイトルになっていないことがわかりました。以下にいくつか例を挙げて説明します。
例1)IT関連の記事
変更前:JDLA Deep Learning for GENERAL 2019#2(G検定)に合格した。
変更後:JDLA Deep Learning for GENERAL 2019#2(G検定)に合格、対策の仕方を紹介
これは資格取得についての記事なのですが、変更前のタイトルだと私が資格試験に合格したことはわかるのですが、ユーザがどんな情報を獲得できるのかがわかりません。実際の記事では私がどのような書籍を使って勉強したか、どのように勉強したかの情報も記載しており、同じ資格を取りたい人にこれらの情報、つまり対策の仕方をを提供することを目的とした記事です。ユーザに提供できる付加価値がこの資格試験の対策であることがタイトルでわかるように対策の仕方を紹介という文言を入れました。
※この記事のタイトルは結構長い部類に入ると思います。SEO的には32文字以下が良いと言われています。これはあくまで自分の解釈でGoogle AdSenseの審査を通過するために必要な対策として行なったという点に留意してください。
例2)海外生活に関する記事
変更前:ドイツでの携帯契約について
変更後:ドイツの携帯電話大手キャリアプランを比較
こちらの記事はドイツの携帯電話を契約する際に調べたプラン比較情報を提供する記事です。ドイツの携帯契約について、というタイトルだと抽象度が高く、携帯契約の何がわかるのか曖昧な印象をユーザに与えてしまっているのだと思いました。そこで本記事で提供できる付加価値、つまり、ドイツの携帯大手キャリアを知らない人に大手キャリアとプランの比較内容を提供できることがわかるタイトルに変更しました。
これらの例に挙げたように、自分が書いた記事のタイトルを、提供できる付加価値が何かをわかるタイトルになるように、全体的に見直しました。
分析ポイント2:重複はないか
対策:コピペチェックツールを使って記事の類似度を確認し、類似度が高い記事をリライトする。
これについてはGoogleがどう重複していると判断しているかですが、おそらく自動で何かしらの類似度チェックをしているのではと推測します。今回はコピペチェックツールであるCopyContentDetectorを使って機械的に類似度をチェックし、もし類似度が高い記事があれば、その内容をリライトして類似度を下げようと考えました。CopyContentDetectorはフリーで使えます。
このチェックツールを使ってみたのですが、私の投稿している記事は概ね30%台より下の数値で、他のサイトの記事と重複している言えるほどではありませんでした。よって今回はチェックして類似度が低いことを確認したのみに留まりました。このチェックで40%以上の類似度が確認されたのであれば、類似している箇所のリライトが対策として必要になると思います。
分析ポイント3:独自性の高いコンテンツであるか
対策:事実や一般的な内容だけでなく、自分がどう思ったか、考えたかという視点・表現で記事を書く。
独自性の高いコンテンツとは何か?
他人には書けない内容(独自性、オリジナリティのある解釈や説明)や一般的ではない、希少価値の高い情報を書くことだと思います。独自性を高めるためには事実だけでなく、自分が考えた内容・解釈や自分なりの意見を織り混ぜて記事を書くことが重要だと思います。私の記事も基本的に自分の体験をもとに記載した内容で、意見を折り混ぜ、オリジナリティを持って書いているつもりではありましたが、見直してみると一部表現としてかなり一般的な事実を並べて単調な記載になっている箇所があったのでそこに自分独自の解釈や説明を入れるようにしました。
分析ポイント4:検索エンジン向けに作成された誘導ページやアフィリエイトのテンプレートのようなページはないか
対策:誘導ページやテンプレートページに当てはまるページがないか確認し、有ればリライトする。
これについてはGoogle AdSenseのポリシーページを読み、誘導ページやアフィリエイトのテンプレートページに当てはまるものがないということを確認しました。自分はまだアフィリエイトを始めていませんし、ユーザの誘導を目的としたページも作成していないので結果的にあてはまるページはありませんでした。もしこのようなページを意図的に作った記憶がある場合は記事全体をリライトしてください。
その他の改善事項
価値の低い広告枠に関係あるかが定かではありませんが、その他の改善事項として次の2点も実施いたしました。
お問合せフォームの設置
Google AdSenseの審査を通過するためにはお問合せフォームがあった方がより確実なようです。お問合せフォームがなくても審査を通過したという情報も見つけましたが、とても簡単に設置できますので今回は念のために設置しました。お問合せフォームの設置の仕方はこちらをご参照ください。
Google Search Consoleへの登録
Googleに自分のブログの存在を認識してもらう上で、Google Search Consoleへの登録は有効です。こちらも簡単に登録できるため、念のために登録を行いました。
2回目の審査時(合格時)のブログ状態
ここまで述べてきた分析と対策を実施した上で再度Google AdSenseの審査を申請いたしました。申請したのは10月21日。ブログの状況は以下の表のとおりです。
項目 | 状況 |
独自ドメイン | 取得済み |
SSL化(https化) | 実施済み |
記事数 | 30 |
文字数 | 最少文字数:342 最多文字数:5281 |
カテゴリー数 | 4 |
プライバシーポリシー | 設置済み |
お問合せフォーム | 設置あり |
サイトマップ | 設置なし |
他の広告 | 設置なし |
Google Analytics | 登録済み |
Google Search Console | 登録済み |
翌10月22日に無事合格の通知を受領いたしました!
まとめ
Google AdSenseの”価値の低い広告枠について“という審査不合格理由に対する記事の分析のポイントと対策をご紹介しました。
私のブログの場合は、“付加価値を提供できているか”というポイントが圧倒的に足りなかったのだと思います。今回の分析の見直しの中で1番修正したのはこの分析結果の対策として行った、タイトルのリライトでした。その他のポイントもしっかり確認は行ったものの、大きな修正をせずとも無事合格にたどり着けた結果から見るともともと合格ライン近くにはいたものと推測します。
ブログの内容や状態は人それぞれ異なるので一概にいうことはできませんが、Google AdSenseの審査不合格で“価値の低い広告枠について”を受け取った方はこの記事で示したポイントをしっかり対策すれば必ず合格にたどり着けると思います。
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