WeChatGoのヨーロッパ向けプリペイドSIMを使用方法と使用感を紹介

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海外旅行で必須のデータ通信。海外で使用できるルーターを持って行かれる方も多いと思いますが、重いやつも結構ありますよね。
今回はヨーロッパに来る際に念のため持ってきていた、日本で買えるヨーロッパ向けのSIMカードを使用してみた感想を書こうと思います。

SIMカードの概要

今回購入した(していた)プリペイドSIMはこちら。

中国のWeChat Go SIMカードです。
WeChatは中国で有名なメッセンジャーアプリで、テンセント社により、提供されています。同社はWeChatPayという電子決済サービスも展開しています。日本のLINEの競合といえばよりわかりやすいでしょうか。

今回はあまり長期間使わない見込みかつ、データ量もそんなに使わない予定だったので、使用開始から15日間有効で1.5GBまで使用できるタイプを選びました。価格は1,300円。
(今見たらいくつか出ていて上記価格より安いのもありますね。。。)

注文した翌日には届きました。(もちろん日本滞在時の話です。)

で、その後しばらくして海外に移動したので使ってみることに。
開封して中を見るとこんな感じです。

台紙の右下にSIMカードが付いているので取り外すとこのような感じ。

また、日本語での説明書も付いています。

この説明にも書いていますが、1.5GB使い切っても128kbpsで使用し続けることはできるとのこと。
回線はオランダのデン・ハーグという都市に本社を構えるKPNという通信事業会社のものを使用するようです。ヨーロッパ内では一部の国・地域を除き、ローミングができますのでオランダ以外の国でももちろん使用可能です。一部対象外がありますので、行く前に自分の訪れる国が対象国かどうか、しっかりチェックするように注意してください。

使い方

使い方はとても簡単です。単にSIMフリーの端末にSIMを挿入して電源を入れるだけです。私は自分のSIMフリーのiPhoneで使ってみました。iPhoneの場合は他のSIM向けのプロファイルがあると動作しない場合があるとのことですので動作しなければ存在するプロファイルをすべて削除してから再度トライしてみてください。
プロファイルはiPhoneの 設定 > 一般 > プロファイル から操作(削除)ができます。

またもう二つほど注意点で、
一つはスマホの設定で、ローミングオフとなっていると使えません。オランダの回線をその他の国でローミングで使うためです。ローミングもオンにしておいてください。
iPhoneのローミングのオンオフ切り替えは 設定 > モバイル通信 > 通信のオプション > データローミング で設定変更が可能です。

二つ目は接続までの時間です。挿すだけで使えるのですが、最初は圏外になっていました。しばらく(2、3分くらいでしょうか)すると繋がりました。

きちんと繋がりました。ドイツではO2の電波を使っているようです。ちなみにスペインでも試しました。

スペインではYoigoという通信会社の電波を使っているようです。

一応それぞれ接続した際にネットワークのスピードも測ってみました。

ping下り上り
ドイツ(O2)88ms14.6Mbps4.16Mbps
スペイン(Yoigo)71ms17.8Mbps24.5Mbps

環境によって異なりますが、概ね上記の数字が出ていれば、街中で観光の際に使う分には十分でしょう。実際に街中では問題なく使えました。

ちなみにこのSIMカード、音声SIMなので電話番号も割り振られています。電話番号はSIMカードが付いていたカードの裏に記載してあります。番号はオランダなので、+31で始まる番号が付与されています。これで利用可能国内での30分の無料通話が可能です。
旅行利用で使うことはなかなかないかもしれませんが、宿泊先のホテルになんかあった際に電話する場合や、レストランや何かの観劇のチケット予約等をする場合には使えますね。(今はネットで完結してしまうのでそうそうないかもしれませんが。)

最後に

というわけで旅行で複数地域回る場合でも対象国であれば使えますし、スピードも問題なく出るようなので、ちょっとした旅行、出張ではオススメです。海外は公共の無線LANもそれなりにあるので組み合わせて使用すれば、通信費を安く抑えた旅行にできるのではないでしょうか。

最後に注意点、日本に帰国後はスマホのローミング設定をオフにすることをお忘れなく!
このままにしておくと、次回忘れて日本のSIM挿したまま海外に行ってしまうと勝手にデータローミングされて高額請求ということになりかねません。

今回はWeChat GoのSIMカード(15日間、1.5GB)の感想でした。

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