ボードゲーム「AZUL」が面白い!遊び方を紹介!

REVIEW

ドイツに住んで数ヶ月、日曜日はお店が開いていないということもあり、妻と新しい趣味を見つけようということで最近ボードゲームに注目しています。いろいろ調べてみたところ、ドイツのアナログゲームの賞である、Spiel des Jahres(ドイツ年間ゲーム大賞)を2018年に受賞したAzuleというゲームが面白そう!ということでAmazon.deで注文しました。
2人〜4人でできるゲームなのですが、とりあえず妻と二人でやってみたところとても面白い!

最初二人で始めた時にルールを覚えるのに少し時間がかかったのでここでルールをまとめておこうと思います。

ゲームの概要

このゲームは自分がタイル職人になって、宮殿にタイルを敷き詰め、王様を満足させるというゲームです。ゲームにはタイルを敷き詰めるためのボードとタイルのコマ、タイルの製造工場を表す丸いボードを使います。製造工場にあるタイルを自分のボードの上にとっていき、最終的により多くの得点を稼いだ人(=より上手くタイルを敷き詰めた人)が勝者になります。これだけだとよくわからないので早速ゲームの進め方を書いていこうと思います。

ゲームの準備

プレイヤーは一枚ずつ、宮殿のボードを取ります。プレイヤーの真ん中にはタイルの製造工場を表す丸いボードを配置します。このタイル製造工場のボードの枚数はプレイヤー数によって変わります。2人の場合は5枚、3人の場合は7枚、4人の場合は9枚です。タイルは袋の中に入れておき、手探りで(ランダムに)4つずつ、各製造工場ボードの上に置いていきます。また、得点を記録しておくための小さい黒のコマも自分の宮殿ボードの上部にある0の所の上に置いておきます。また、白地に緑で1と書いてあるコマは製造工場の丸いボードが並んでいるところの真ん中に置いておきます。
これで準備は完了です。

ゲームの進め方(ルール)

自分の宮殿ボードの真ん中にはタイルを配置するマス目があります。左側の階段状になっているマス目がタイルの仮置き場、右のタイルの柄があるマス目が最終的にタイルを配置する場所(=宮殿の壁)です。プレイヤーは順番に、タイルの製造工場または真ん中(この意味は後述)からタイルを取り、自分の仮置き場に置いていきます。タイルを取る->仮置き場に置くを繰り返し、取るタイルがなくなったら、仮置き場から宮殿の壁(右)に自分の獲得したタイルを移動させ、得点を計算していきます。得点を計算したらその得の位置まで宮殿ボード上の小さい黒のコマを移動させます。これで1つのターンが終了です。このターンを、プレイヤーの誰かの宮殿の壁にタイルが横一列に並ぶまで繰り返します。誰かの宮殿の壁にタイルが横一列に並んだら最終的な得点の計算をし、獲得した得点が多い人が勝者です。

タイルを取る時のルール、タイルを仮置き場に置く時のルール、タイルを仮置き場から宮殿の壁に移動させる時のルール、終了条件と最終集計のルールが分かればこのゲームをプレイできます。それぞれ順に説明していきます。

タイルを取る時のルール

タイルを取る時は1回に1色のみです。製造工場からタイルをとった場合、残ったタイルは場の真ん中に置きます。場の真ん中にタイルがある場合は真ん中からタイルを取ることができます。そのターン内で一番最初に場の真ん中からタイルを取る人は白地に1と書かれたコマも同時に取り、自分の宮殿ボードの下のマイナス点のマスに配置します。ただこの白の1のコマを取ったプレイヤーは次のターンで1番最初にタイルを取るプレイヤーになることができます。

例:製造工場の上に黄色、黄色、青、赤、のタイルがあった場合、プレイヤーは黄色2つもしくは青1つもしくは赤1つのいずれかを自分の仮置き場に持ってくることができます。赤をとった場合、黄色2つと青1つは場の真ん中にもっていきます。

タイルを仮置き場に置く時のルール

プレイヤーは場(製造工場もしくは場の真ん中)からタイルを取ってくる度に取ってきたタイルを仮置き場に配置します。一つの行に置けるタイルは一色のみです。ただし、同じ行の宮殿の壁に同じ色のタイルがすでに配置されている場合、そのタイルはその行には置けません。同じ色のタイルを2つの行に配置することはできます。もし、一度にとったタイルの数が多くて、仮置き場のマスに置ききれない場合、溢れたタイルは全て宮殿ボード左下のマイナス点のマスに配置します。

例:黄色のタイルを2つ同時に手元に持ってきた場合、かつ1、2、3行目の宮殿の壁に黄色のタイルがある場合、4行目もしくは5行目の仮置き場にしか黄色のタイルは置けません。

タイルを仮置き場から宮殿の壁に移動させる時のルール

タイルを場から取る->タイルを仮置き場に配置するを繰り返し、場から取るタイルがなくなったら、タイルを仮置き場から宮殿の壁に移動させます。移動させることができるのはマス目と同じ数のタイルが置かれた段(=行)のタイルのみです。仮置き場の一番上の行から順に、仮置き場のマス目が満たされていたら、仮置き場のその行の一番右の列のタイルをとって宮殿の壁の同じ色のタイルの場所に移動させます。移動させた際に得点を計算します。周りに隣接するタイルがない場合は1点、周りに隣接するタイルがある場合は何個連なっているかによって点数が変わります。

例1:タイルを宮殿の壁に移動させて横に3つのタイルが連なる列ができた場合、3点。(下記画像で2行目の赤色のタイルを宮殿の壁に動かした場合。)


例2:タイルを宮殿の壁に移動させて横に4つのタイルが連なる列、縦に3つのタイルが連なる列がでた場合、7点。(置いたタイル自身が2回カウントされる。下記画像で2行目の赤色のタイルを宮殿の壁に動かした場合。)

5行目まで繰り返したら、ここまでカウントした得点に左下に置かれたマイナス点を合計し、合計得点分、宮殿ボード上の得点を示す黒いコマを移動させます。これで1つのラウンドが終了です。ターンが終了したら、仮置き場のタイルを移動させた行に余っているタイルはまとめて箱に、仮置き場のマス目の数に満たない数しかタイルが置かれていない行はそのままにします。マイナス点のところに置かれた白の1以外のタイルも箱に入れてしまいます。
ここまでやった後、再度袋の中からランダムに4つずつタイルを製造工場に配置し、白の1のコマを持っていた人から次のラウンドを開始します。

終了条件と最終集計のルール

プレイヤーの中の誰かの宮殿の壁に横に1行全てのマスにタイルが敷き詰められた行が完成したらそのラウンドでゲーム終了です。当たり前ですが、宮殿の壁は5×5のマス目なので最速で5ラウンド目に終了します。一番上の行にタイルが全て敷き詰められても残りの下の行の仮置き場から宮殿の壁へのタイルの移動は行い、今までのラウンド同様、得点を全て計算します。

最終集計として、ボーナス点を加算します。最終的に横一列にすべてタイルを配置した行があった場合、1行につき+2点。縦一列に全てタイルを配置した列があった場合、1列につき+7点。宮殿の壁に同じ色のタイルが5個置けた場合は1色につき+10点です。これらの合計得点分、宮殿ボード上の小さい黒いコマを動かします。最終集計の結果、一番多く得点を稼いだプレイヤーが勝者です。

感想

一言で言うと、とにかくハマります!!場に出たタイルをどう取って、どう自分の宮殿に並べていくか、戦略が必要になるゲームで頭をとても使います。自分のところばかりを見ていてもダメで、相手がどう揃えようとしているのかを見つつ、時には相手がタイルを揃えるのを阻止しながら自分のタイルを揃えなければならず、とても奥が深いです。個人的には、場に出たタイルの数を意識しないとない点は、麻雀に似ているような気もします(麻雀強い人は強いかも)。3人、4人でも面白そうですが、まだこのゲームの仲間がいないので、友人にも紹介して、輪を広げていこうかと思っています。
また、宮殿ボードの裏には宮殿の壁にタイルの模様が描かれていないバージョンもあります(おそらく上級者編)。こちらのボードを使ってはまだゲームしていないですが、もう少し慣れてきたらこちらのボードを使ってもっと楽しんでみようと思います。2人でプレイして大体20分から30分程度で遊べます。家族との団らんの場やホームパーティー等で活躍すること間違いなしで、とてもオススメです。

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