こちらの記事でも紹介した人気ボードゲーム のSplendorとMarvelがコラボしたボードゲーム がここドイツでついに発売されました。本家のSplendorとMarvel版の違いについて紹介しようと思います。
Splendorとは
Splendorはプレイヤーが宝石商となり、宝石を集めながら勝利点を稼ぐというボードゲーム です。自分の購入した宝石でさらに宝石を買うことができるようになり、プレーが進むにつれて高得点(高コスト)のカードを買うことができるようになる拡大再生産系ボードゲームの代表です。細かいルールなどについてはこちらで紹介しているので是非読んでみてください。
Marvel版Splendorのストーリー
Marvel版Splendorではプレイヤーは宝石商ではなく、Avengersのチームを組織する指揮官となり、強敵サノスがInfinity Stonesを集めるのを阻止する役割を担います。宝石はInfinity Stones、宝石カードはキャラクターカードとなり、Infinity Stonesを使ってAvengersのメンバーを自分のチームにリクルートすることでInfinity Points(勝利点)を稼ぎます。
サノスがInfinity Stonesを集めるのを阻止するというストーリーにはなっていますが、プレイヤーが協力するということはなく、本家のSplendorと変わらず、プレイヤー同士の戦いです。(先にサノスを阻止した方が勝ちになります。)
Marvel版Splendorのコンポーネント
こちらがMarvel版Splendorのコンポーネントです。
コンポーネント面の違いは大きな違いはトークン(本家Splendorでは宝石、Marvel版ではInfinity Stonesを表します)の配色が変わったことです。白、黒がなくなり、オレンジやパープルが追加されています。
次の5色が基本となります。
- レッド :リアリティストーン
- ブルー :スペースストーン
- イエロー:マインドストーン
- オレンジ:ソウルストーン
- パープル:パワーストーン
本家Splendorでイエローだった予約用のトークンはグレーとなり、S.H.I.E.L.Dトークンという名前に変更となっています。カードを予約する際に獲得でき、上記5色のいずれのトークンとしても利用可能であるという点は変わりません。
また新たにトークンが1色追加になっています。この追加になったトークンは、そう、6つ目のInfinity Stoneであるタイムストーンです。このトークンの役割は後のルールのところで解説します。
タイル類にも変更が入っています。本家Splendorでは貴族タイルとなっていたタイルがロケーションタイルとなっており、片面印刷ではなく、両面印刷になっています。役割は貴族タイルと変わりません。
またタイルの種類が2つ追加になっていて、一つはAvengers Assemble Tile、もう一つはInfinity Gauntlet Tileです。Avengers Assembleタイルは最初に3つ以上のAvengersマークを集めた人が獲得できるタイルですが、その後はAvengersマークを一番多く持っているプレイヤーの元に移動していくというタイルで、本家には無かった要素として追加されています。Infinity Gauntlet Tileは勝利条件を表すタイル=勝利者が得られるもので、ゲーム中は特に利用しません。
キャラクターカード(本家の宝石カード)はキャプテンアメリカやアイアンマンなどの人気キャラクターが描かれています。チームを作ってサノスの野望を阻止するという設定だからだと思うのですが、1キャラクター1枚で被りがありません。人気キャラクターはやはりレベル3のカードに集中しているので自分の好きなキャラクターだけでうまくチームを作って勝利する、というのはなかなか難しそうです。自分の知らないキャラクターのカードも沢山ありました。
本家Splendorになかった設定としてAvengersタグを持つカードとタイムストーンタグを持つカードがあるという点です。Avengersタグは上述のAvengers Assembleタイルを獲得するのに必要で、タイムストーンタグはタイムストーントークンを獲得するのに必要です。
上のキャプテンアメリカのカードでは左上の数字の横にあるのがタイムストーンタグ、さらにその右に2つ並んでいるのがAvengersタグです。
Marvel版Splendorの新ルール1:勝利条件
Marvel版では勝利条件が変更になりました。勝利条件は、以下の3つを満たしていることです。
- 勝利点(Infinity Points)を16点
- 基本の5色のキャラクターカードを最低1枚ずつ持っていること
- タイムストーントークンを持っていること
本家Splendorでは15点だった勝利点の条件が16点に変更になりました。最低1枚ずつの各色のカードを持っていない点も本家にはなかった条件です。3つ目のタイムストーントークンはタイムストーンタグを持つカードを獲得した際に取得できるトークンです。このタイムストーンタグはレベル3のキャラクターカードにのみついているので、レベル3のカードを獲得することなしに勝つことができなくなりました。本家Splendorではレベル3のカードを獲得しなくても得点を稼いでいれば勝利することができましたのでこれも新たな条件です。
Marvel版Splendorの新ルール2:Avengers Assembleタイルの追加
コンポーネントの説明で述べてしまいましたが、新たにAvengers Assembleタイルが追加されました。これはカタンで言う最長交易路カードのようなもの(知らない人はすみません)で、自分がリクルートしたキャラクターカードについているAvengersタグの合計が3つ以上で一番多い人が持つカードです。自分が一番最初に獲得したとしても、その後他のプレイヤーに奪われる可能性があるので、今までより逆転要素が強くなったと思います。まだプレーはできていませんが、この新しいタイルをどう使いこなせるかがとても楽しみです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大人気のボードゲーム 「Splendor」が、これまた大人気の「Marvel」と組んで新しいSplendorを届けてくれました。絵柄や色の変更だけでなく、しっかりと新しいルールを組み込んでくれているところがとてもありがたいです。元々本家Splendorでも評判が良かったトークンの質感はそのままで、絵柄や設定はMarvelファンがしっかり楽しめるレベルになっていると思います。これまでボードゲーム をしたことないMarvel好きの人にもお勧めできる逸品です。
日本語版での発売がどうなるのかはわかりませんが、是非見かけた際はプレーしてみてください。
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